芸能人(げいのうじん)は、芸能を職業とする人。
現代のようにマネジメント等を専門に引き受ける会社がなかった時代、口減らし的なものも含め基本的には師匠に弟子入りし、師の元で研鑽に励む事で芸を受け継ぎ、自分のものにしてゆくのが典型的な方式であったが、世阿弥の例に見られるように時の将軍の覚えめでたく、破格の待遇をもって当時最高峰の知識人であった一流の貴族から直接教養を授かるチャンスに恵まれた事を生かして、自らの技を高めその奥義を記す迄に至った場合もある。また、猿楽、田楽といった庶民的なものも含め活動の場はもっぱら舞台しかなく、他者と技を競うといった機会も限られることから自らが必死に研鑽に努めたとしても何ら生活の保障などは期待できなかった。つまりは「農工商で生計を立てられない半端者」が生き残る為にやむなく選ぶ職業であったのだ。
しかしこれが映画や、ラジオ、テレビの出現で、また資本主義の急速な進展により大きく変化した。芸能人の活動の場がマスメディアに移っていったのである。従来の舞台の場合はその興業場所に芸能人、観客双方が足を運ばなければ成立しなかった。現代においては映画の発達やテレビ放送のネットワーク確立に伴い、フィルムやその他映像記録媒体に収録されたものとしてより広く多くの観客へ一度に提供するものとなったのである。まず映画によって同時に多数の場所で視聴可能となり、ラジオやテレビに至っては受信できる環境にありさえすれば自宅でも楽しむことが出来る。このような非常に簡易に享受できるメディアの急速な普及が既存の芸能と芸能人のあり方を根本的に変えてしまったと言える。収入面から言っても知名度を考えても、メディアへの露出はもはや芸能人にとって、成功するための必須とも言える条件になってしまった。が、これと同時に本来の芸を見せるのではなく、話術や容姿またはキャラクターなどが求められる傾向が強くなった。このような状況から、本来ラジオやテレビの職業的出演者を指す「タレント」との個人毎の区別は次第に消え、多くの芸能人がラジオやテレビに活動を依存しているのが現状である。
出典:Wikipedia
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